タロットを読む人です。
恋のなかで、人に繰り返し起きること——恋のパターン——を、読み続けてきました。
当てることを競いません。読みの深さで、応えます。
恋読み——恋を、読む。占い、と呼んでもらってかまいません。凪自身は、それを「読む」と呼んでいます。
カードは、答えを言い当てる機械ではありません。いま あなたの恋のなかで起きていることの「かたち」を、卓の上に取り出してくれる、古い言葉の道具です。凪はそれを、一枚ずつ、位置の中で読みます。ページを読むように。手紙を読むように。
読み終えたとき、あなたの手元にふたつ残ります。ひとつ、今日 下ろせるもの。ひとつ、持って帰れるもの。凪の読みは、いつもこのふたつで終わります。
凪の読みは、思いつきの上に立っていません。三十五年続いてきた占術研究の蓄積と蔵書の上に立っています。その机は、いまは京都にあります。
系譜も、隠しません。メアリー・K・グリーア——「読んでもらう」のではなく「自分のために読む」を打ち立てた人。レイチェル・ポラック——カードを78枚の物語として読み直した人。凪の読みの姿勢は、このふたりの流れを汲んでいます。読みは、あなたを変える対話であって、あなたを当てる見世物ではない——という姿勢です。
いちばん深い『書斎』の読みは、その机の主——研究者本人——の手で、一件ずつ行われます。